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9月27日に同志社大学にて提言実行を作成するための勉強会を行いました。
勉強会では、提言を作成するために必要な事柄を各自が発表しあい、その事柄について意見交換をしました。
今回は以下のような内容でした。
長文ですが、ぜひ読んでいただけたらうれしいです☆
1.近代から話をしなければならない理由
発表者の問題提起で、近代から話をしなければならない理由を考えた。
日朝問題を社会に対して訴えていくとき、朝鮮半島にとっての近代、つまり植民地時代からどうしても話を始めなければならない。
しかし、それに対して、「なぜ近代なんだ?その前の歴史を無視するのか?」という批判を受けることがある。
私たちは、それに対しどう反論していけばいいのだろうか?
勉強会では、提言を作成するために必要な事柄を各自が発表しあい、その事柄について意見交換をしました。
今回は以下のような内容でした。
長文ですが、ぜひ読んでいただけたらうれしいです☆
1.近代から話をしなければならない理由
発表者の問題提起で、近代から話をしなければならない理由を考えた。
日朝問題を社会に対して訴えていくとき、朝鮮半島にとっての近代、つまり植民地時代からどうしても話を始めなければならない。
しかし、それに対して、「なぜ近代なんだ?その前の歴史を無視するのか?」という批判を受けることがある。
私たちは、それに対しどう反論していけばいいのだろうか?
こうした批判の根本には、現状認識の欠落、過去のものとしての植民地支配認識、近代と現代の断絶が、あるのではないだろうか。
植民地支配から解放されたものの、南北朝鮮は分断され、現在でも「戦争状態」でありつつ、日本は朝鮮民主主義人民共和国と国交正常化以前に敵視政策を崩さない姿勢である。
植民地主義は継続しているという認識のもと、その克服を目指さなければならない。
2.朝鮮の植民地経験にいかに接近するのか
植民地化によって朝鮮社会がはじめて大きな変化を引き起こしたとする見方は少なくない。
それらの変化を捉えつつも、支配以前から持続する社会の側面、また植民地権力に回収されない民衆の姿をも同時に見ていかなければ、朝鮮の植民地経験を具体的に捉えることはできないのではないだろうか。
そこで、このような問題意識を共有する著書として、板垣竜太『朝鮮近代の歴史民族誌―慶北尚州の植民地経験―』(2008年、明石書店)をテキストに、議論をすすめた。
本書の中心的な問題関心とは、朝鮮の地域社会において植民地化とはどのような経験だったのか、ということである。発展段階論的に分析するのではなく、近世の社会動態の延長上に近代を位置づけ、そのような近世と近代の同時代的に併存している状況をみる必要がある。
大事な視座として、「植民地近代論」があげられる。
これは、近代化そのもののもつ権力性や抑圧性、差別的、暴力的な諸側面に注目している。
しかし、その包摂性のみを強調していては、一面的にならざるを得ない。
「非近代」な要素、日常的な抵抗、不均等に配分された<近代>など重層的な構造をみなければならない。
そこで、第5章「日記を通じてみた植民地経験」を読み、具体的に植民地経験を考えてみた。
そこで取り上げられているS氏の消費行動は、受動的に<近代>を消費していたのではなく、能動的に取捨選択している姿が浮かび上がった。また、S氏の社会認識は、重層的な経験の領域のなかに、矛盾や葛藤の痕跡がみられた。
<近世>の持続と変容が社会動態としてあり、<近代>と不協和音を奏でながら展開してきた。それは、植民地権力と絡まり合いながら、地域社会における植民地経験が形成されていった。
近世と近代の連続と断絶はみてきたとおりだが、同時に、解放後、植民地支配からの連続を全体的に捉えていかなければならないだろう。
以上、勉強会の内容でした。
勉強会で紹介さえた本はブログパーツのブクログでも紹介していますので、
ぜひご覧くださいませ。
次回のお題は
①既存の「提言」に対する批判的検討
②植民地政策史と支配側日本人の生活・意識
10月の下旬に京都の某所で行われます!
また、ご報告したいと思いますので、どうぞお楽しみに☆
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